過払い金 アイフル 2016年最新情報

平成21年12月にADR(私的整理手続き)を行って以降、アイフルは銀行系の消費者金融業者ではないため、今後の資金繰りが懸念されていました。

その影響からか特に過払い金返還請求への対応は厳しく、過払い金元本5割回収も難しい業者の1つです。

しかし、平成26年に「経営再建中のアイフル金融支援の継続で銀行団と大筋合意した」との報道があり、以前から噂されていたアイフル倒産危機の峠は乗り越えた印象です。

アイフル過払い金 裁判か和解か?

アイフル過払い金については、他の業者と違い和解か裁判かで返還される過払い金の割合や戻ってくる期間が大きく変わってきます。
一般的には訴訟提起をせず和解で解決した場合に関しては入金までの期間が早まり、裁判をして交渉した場合は入金までの期間が長くなります。

依頼人の立場からすれば過払い金は全額回収したい!業者側の立場からすれば、過払い金の返還は少しでも減らしたい!このような状況から交渉という概念が生じる原因です。

アイフルとの過払い和解交渉について

アイフルから取引履歴を取り寄せ、これを引き直し計算すると、アイフルの過払い金がいくらなのか確定します。

実際ここまでの作業は、業者に電話する勇気があって、簡単な入力作業を2~3時間程度出来る方であればそんなに難しいことではないと思われます。

最近は自分で過払い金の計算は出来たが、その後自分でアイフルと和解交渉してみたがうまくいかなかったり、計算はしたがその後どうすればいいかで面倒になりご依頼される方も多いです。

過払い金請求は、弁護士や司法書士に手続きを依頼してしまえば、これら過払い金の計算から返還交渉まですべてお任せになりますが、専門家に頼むメリットはこの過払い金の返還交渉から実際に過払い金を回収する部分にメリットがあります。

アイフルの過払い和解交渉の流れ

引き直し計算によって確定した過払い金を実際に請求するには、いくつか方法があります。特にこれといって手順が決まっているものではなく、いきなりアイフルの取引履歴に記載のあるお問い合わせ先(アイフル管理部)に電話で、過払いが○○円あるのですけど・・

返してくれますか?でもいいわけですが、そこはある程度の手順に沿った方が、お互いにスムーズですので、以下参考までに一般的な過払い金請求の流れを説明します。

通常は、アイフルへ過払い金の請求書を送付し、その後電話で和解交渉という流れが一般的です。
請求書の書き方や雛型等など決まりはないので、お好きな書式でよいでしょう。

弁護士・司法書士からの請求書であればアイフルも通常はほっとくことは出来ませんが、本人(個人)からの請求書を送っても返事が来ない場合もあるようですので、とりあえずは請求書を送り請求する意思がある旨伝え、2週間ほどで連絡がなければ、積極的にアイフルにTELし和解交渉してみると良いでしょう。

アイフルとの過払い裁判について

アイフルとの任意の和解交渉(話し合い)では、条件が合わない場合、最終的には過払い金の返還について裁判所で争うことになります。

最近は、アイフルとの過払い和解交渉に関するリアルタイムな情報がネットで見れたりも出来るので、ある程度の回収目安やアイフルの対応も分かってくると思います。

後は個人で請求する場合も専門家で請求する場合もどこまで回収するか(1円も負けず満額回収するのか)を決めて和解交渉に臨んで下さい。

裁判と聞くと一般の方はなんかおおごとだな・・と思われるでしょうが、こと過払い金請求の裁判はある程度単純なものではあります。

そのため我々専門家からすれば、そんなに難しいことではないので、個人でも請求できないこともないと思ってしまいますが、ある程度の知識は必要になってくるので、ご自身で裁判をして見ようと思う方は、いろいろな情報を収集しつつ、請求すると良いでしょう。

個人でのアイフル和解交渉は慎重に

アイフル側は何件もの過払い金請求についての和解交渉を経験しているため、ある程度ご自身で過払い金請求に関する知識を取得してから和解交渉に臨むことをお勧めします。

予備知識なしに和解交渉に入ると、アイフルの担当者が言っていることなのでそうなのかなぁ~と、知らぬ間にアイフル側のペースで交渉が進む恐れがありますので注意して下さい。
和解交渉が成立すると、通常和解書(示談書)2部を作成し、アイフル側と個人で署名捺印することになります。

納得した条件で署名捺印した場合はいいのですが、一度和解書を取り交わすと、後からやっぱりなしにしたいなどは原則できませんので、ちょっとでも和解交渉に疑問を感じたり、うまくいかないのであれば、その後は専門家(弁護士・司法書士)にご相談するようにして下さい。

アイフル過払い金請求の注意点とデメリット

・過払い金返還請求・任意整理をすることにより、アイフルのカードが利用できなくなります。

・旧ライフカード(H23アイフルと合併)の残債が残っている場合は、その残高とアイフル過払い金とが相殺されます。
ただし、旧ライフカード分で過払いが発生した場合は、アイフルに個別に請求(アイフル分と旧ライフ分との窓口が違うため)。

また、旧ライフ分でショッピング枠の利用がある場は、アイフルの過払い金と相殺され、今後ショッピング枠も利用できなくなります。

・過払い金の引き直し計算をする段階で、アイフルと主張の相違があった場合(下記ケース参照)は、請求する過払い金の額が上下する場合があります。

アイフルから過払い金取引履歴の注意点

最近アイフルから本人で取引履歴を取り寄せるやり取りの際、電話でアイフル担当者から「あなたの過払い金は○○円です」つきましては、「今月中に満額からの1割○○円でしたら今月中に返還できますけど和解しませんか・・」といったような提案がされるようです。

よくわからない場合は、「とりあえず取引履歴を開示してもらってから考えたい」旨伝え、取引履歴開示後、一度専門家へご相談されるのもよいかと思います。

あくまでもご本人様の判断ですが、この金額で納得できれば弁護士・司法書士を通さずに和解することも可能ですが、一度和解書に捺印してしまうと、やっぱり後から請求したい場合に不利になるケースがありますのでご注意ください。

アイフル過払い金の今後

アイフル過払い金請求に関しては常に「倒産」や「4割~5割」そして「裁判」など何かとマイナスの情報が多い業者です。
過払い金はアイフルが倒産するとどうなるかというと原則戻ってきません。

過払い金は引き直し計算した金額を全額返還するのが原則ですが、2016年現在消費者金融の中でスムーズに全額返還してくれる業者は残念ながら皆無です。
通常話し合いでの和解交渉では4割~5割が限界値であり、それ以上は裁判をして回収することになります。

以前はADR(私的整理手続き)の影響から常に倒産が噂されていましたが、平成26年の金融支援の継続が決定したように、今後もどうなるか心配ではありますが、ひとまず2016年現在ではテレビCMも増え、経営は安定している模様です。