債務整理は、借金の返済の負担を軽減するための方法です。
ただし借金と言っても、その対象となるのは貸金業者からの借り入れだけではありません。
債務とは、法律上支払う必要のある金銭のことを言い、その中には住宅ローンやマイカーローン、クレジットカードを利用したショッピングの代金なども含まれます。
また、自営業の場合には、取引先への買掛金も含まれます。
他人の借金の連帯保証人になっている場合は、これも自身の債務に含まれます。
さらに遺産相続によって故人の借金を引き継いだ場合にも、自身の債務となります。
これらすべてが債務整理の対象となります。

任意整理の場合は、特定の債務のみを整理の対象とすることが可能です。
ただし、自己破産や個人再生の場合は注意が必要です。
自己破産では、原則として全ての債務が整理の対象となります。
そのため、整理したくない債務も整理の対象としなければならなくなる場合があります。

例えば家賃や電話料金が滞納しているが、今後もその住居や電話を利用し続けたい場合、債務整理をすることで継続利用ができなくなってしまいます。
そのため、一般的には家賃や電話料金の支払いは債務整理の対象とはしません。
しかし、どうしても債務整理をしたいのであれば、管理会社等に滞納金の支払い方法を相談するといいでしょう。